入仏式(入仏法要、入仏慶讃(けいさん)法要)について
ご本尊(阿弥陀如来様)をお迎えしたときには、「入仏式」(ご移徙(いし)=おわたましと呼ばれる法要)を行いますので、どうぞ住職へご相談下さい。
入仏式とは、住職を通して本山からお受けしたご本尊(阿弥陀如来)をこれから我が家の依りどころとして開闢(かいびゃく)する慶びの法要です。言い換えれば阿弥陀様と一緒の生活のスタートを喜ぶ法要です。入仏式は、入仏法要、入仏慶讃(きょうさん)法要、お紐解(ひもと)きとも言われています。
お仏壇を新しくお求めになったり、修理後戻ってきたお仏壇に私はときおり「入魂(にゅうこん)法要をお願いします。」とか「開眼法要をおねがいします。」と、ご依頼を頂くことがありますが、霊魂の存在とは無縁の浄土真宗僧侶の私にはそのようにお釈迦様の教えとかけ離れたことは出来ません。つまり、皆様よくご存じの言葉、諸行無常(しょぎょうむじょう)。永遠不滅のものは無く、すべてのものは、移ろい変化するものというのが仏教の教えです。僧侶が読経することによって、お仏壇の中に仏様の魂が入ったり、亡き人の霊魂が入ったりするとしたら、「永遠不滅の霊魂(れいこん)のような実体は無い。」と仰った、お釈迦様のお言葉と完全に矛盾することになってしまいます。
親鸞聖人は、私達がこの世で命をつくすと必ず仏に成ると示されておられます。お仏壇の中に安置させて戴く阿弥陀様こそが私達の大切なお身内の後生―往生(ごしょうおうじょう)を遂げた後のお姿なのです。それ故、本山より御本尊をお迎えし、教えを継承することの表明こそが、正しい入仏法要と言えるのです。
入仏式には、新しくお迎えしたご本尊を、家族全員でお仕えさせていただきましょう。
入仏式のロウソクは、慶事用の朱蝋燭(または金蝋燭)を用いるのが正式ですが、入手が困難でしたら普通の白いロウソクでもかまいません。入仏式のお布施の水引は、慶びの法要ですから、慶事用の紅白(熨斗無し)になります。
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